2011年9月15日木曜日

手原和憲氏「YNWA」が雑誌に!!

雑誌掲載のお知らせです。

iPhone/iPadアプリ第一弾に掲載されている 手原和憲さんの読切作品『YNWA』ーー東北からの転校生を見守るバスの運転手と乗客たちの心のやり取りを描いたお話ーーが、 このたび、『僕らの漫画』の宣伝の一環として 週刊ビッグコミックスピリッツ誌に掲載していただけることになりました。

 9月17日(土)発売のスピリッツ42号に掲載されます。


ツイッターやブログ以外での『僕らの漫画』のPR方法がないものかと考えていたところ スピリッツ編集部様からご協力の申し出があり、掲載の運びとなった次第です。
 ページ数が短いこと、扱っている題材、手原さんがスピリッツでお仕事をされているというご縁などが理由で 手原さんの作品掲載の話が先方より出てまいりました。
チャリティーとして描かれ、一度発表された作品が商業誌に再録されることについて、 手原さん含め私達で色々と協議しましたが、 『僕らの漫画』を知っていただくきっかけになるのなら、と掲載を承諾しました。

 そのため、この度の手原和憲氏『YNWA』の掲載に関して、 掲載にあたっての広告料や掲載料のやり取りなどは一切ございません。 スピリッツ編集部様にはご厚意により無償でご協力頂きました。 この場を借りてお礼申し上げます。

 なお、雑誌掲載にあたりセリフの一部(句読点など)を 若干変更しております。

 また、作品掲載に加え、単独でPRページも制作して付けてくださったので より多くの読者に『僕らの漫画』の存在を知ってもらえるものと思っております。 購入を迷われている方は、 ぜひこの機会に手にとってみて頂ければと思います!!

2011年9月2日金曜日

募金先について


「僕らの漫画」の募金先を紹介します。


募金先は

宮城県・岩手県・福島県主催の
震災遺児・孤児への育英基金

と、なります。
収益から必要経費をのぞき、上記基金へ募金させていただきます。

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私たちは「僕らの漫画」の企画当初より、募金先の検討を重ねてきました。
はじめ、日本赤十字や共同募金を仮に募金先と想定して企画をすすめて参りましたが、5ヶ月を経るうちに東日本大震災復興支援を目的とするそれら団体主催の基金にも多額の募金が集まるようになり、また募金期間も終了する時期が見えてきました。

そこで、私たちは改めて募金先を探すことにいたしました。
その際に留意したのは、

・「漫画」からの支援であること
・長期的に募金を受け付けていること
・使途が明確で、信頼性があること

の3点です。

改めて言うまでもありませんが『僕らの漫画』の義捐金は、無償で描いて下さった漫画家の方々、そして購入してくださった読者の方々によって集められたお金です。
おこがましいかもしれませんが、言ってみれば「漫画」からの支援です。
では、「漫画」を一番楽しみにしてくれているのは誰だろうと考えた時に「子どもたち」が頭に浮かびました。
詳細については後述いたしますが、各県に膨大な数の震災遺児・孤児がいます。
ほんの少しでも彼・彼女らの力になることが出来るならば、 それはきっと「漫画」からの支援の意味があるのではないかと考えました。

また、育英基金は震災遺児・孤児たちが独り立ちしていくまでを支える、息の長い支援を必要とする基金です。
これは、私たちが掲げてきました「支援は長期戦」というコンセプトに非常に合致しておりました。
また、順次作品を追加していく販売スタイルをとっているため最終的に『僕らの漫画』が「完成」するのは来年の1月になります。
そこから経費の精算や経理的な手続きにかかる時間を考えますと、どんなに早くとも募金をする時期が来年の春以降になってしまいます。
そのため、来年の春以降でも確実に募金を受け付けている育英基金がふさわしいのではないかと判断いたしました。

上述の通り、今回の義捐金は漫画家の皆さまと読者の皆さまによって集められたお金です。
これをお預かりしている私たちは、その募金先について最大限責任を持たなくてはなりません。
どのように使われるのか、有効に使われているのか、団体の信頼性はあるのかetc...。
その点各県の育英基金は、主催が行政である点、使途が限定されている点、予算を議会に諮る点、詳細を公表する予定がある点など十分に信頼できる要素があると思いました。

以上の考えのもと募金先を、このたび特に被害の大きかった宮城県、岩手県、福島県、それぞれが主催する震災遺児・孤児への育英基金とし、参加漫画家、編集者、デザイナー、に提示し、そこからまた議論を重ねた上で全員の賛同を得て決定いたしました。

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それぞれ、基金の具体的な内容を電話で聞いてみましたので、ご報告します。
(※状況や数字などは、8月22日に各県庁の担当者の方に伺った話に基づいております)

各県共通しているのは、学業のための基金という理念です。
遺児・孤児に対する現金給付(奨学金)という形での支援が中心となります。
それぞれの県によって、遺児・孤児の数、集まった金額が違うため 給付範囲や額は変わってくるようです。

また、金額がさらに集まるようであれば 直接的な学業支援以外の要素、たとえば部活の遠征費、模擬試験の受験費用など学校生活で必要と思われる部分への支給も考えているとのことです。

お金の使われ方がどう決まるかですが、 年度ごとに予算を立てて議会に諮り、承認を得るという形をとるようです。
集められたお金は専門の基金を作り遺児・孤児支援以外の用途には決して使われないとのことです。

活動内容に関しては、議会での資料を元にHP上で発表する予定があるとのことです。

以下、各県の状況についてです。

【宮城県】
現在判明している分で、孤児が119名、遺児が711名。これは被災県中最大。
給付金額や支払日などは、十分な募金額に達していないため、まだ予算化できない状況。 
遅くとも年内には詳細を決めたい。
対象範囲は、未就学時~高校三年生(18歳)までを考えているとのこと。

【岩手県】
現在判明している分で孤児・遺児合わせて596名(未就学児:44名、小学生:205名、中学生:145名、高校生:123名、大学・専門等:79名)
対象範囲は、未就学児~大学・専門学校生まで。
対象となるすべての子供が社会に出るまで支援するには、2億円ほどまだ足りない。
金額などは決定しており、詳細はこちら→http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?cd=33420

【福島県】
8月16日に基金設立を発表したばかり。、
どのくらいお金が集まるか次第で、できることは変わってくるため、詳細はまだ決まっていない。
(基本的には、他2県と同様の形をとると思います。)
遺児・孤児の総数は139名

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「僕らの漫画」では上記基金を募金先として設定し、引き続き制作・販売をしていきたいと思っております。
但し、今後募金先として違和感を覚えるようなことが出てきた場合、また育英基金以上にコンセプトに合致するような募金先が出てきた場合は、改めてその旨を公開し募金先を変更する場合もございます。

読者の皆様には何卒ご理解をいただけましたら幸いに存じます。


「僕らの漫画」制作委員会